音痴を克服・歌の苦手意識を直す為には!!

音痴を克服・歌の苦手意識を直す為には!!のイメージ

私は歌が苦手なので音痴を克服したいんです・・・

ボイストレーニングと聞くと、プロの歌手を目指す人が受けるというイメージを持っている人も多いと思いますが、意外と「歌が苦手なので克服したい」という気持ちで受けに来て下さる生徒さんも大勢いらっしゃいます

そういう方達は、「毎年、忘年会など会社の付き合いでカラオケで歌わされるので自信を持って歌ってみたい」「一度でいいから人前で気持ちよく好きな歌を歌ってみたい」という夢を語ってくれますので、教える側としてもその夢を叶えてあげたいと一生懸命になります。

ここで、一つみなさんに理解しておきて欲しいのは、「音痴を克服したい」「歌やカラオケが苦手なのを克服したい」と一言で言いましても、人によって症状は様々で克服すべきポイントが違います

そして、私は今まで数多くの生徒さんの歌声に関与してきたのですが「音痴」と呼べるような人はいませんでした

なので、ここで「音痴」という言葉についてもう一度多角的に考えてみましょう。

そもそも音痴な人っているの?

まず、大前提として「音痴」とはどういう状態を指すのかを整理してみましょう。

一般的には音痴とは「音痴とは大脳の先天的音楽機能不全 」と解釈・説明されている事が多々あります。

簡単に説明すると、「生まれながら脳の働きとして音楽や音程を認識・コントロールする働きが欠如している」という事になります。

しかし、冒頭でもお話ししましたが私の認識ではそのような方はほとんどいらっしゃいません。

これから説明するいずれかの項目に関して苦手な所があるだけで 、「大脳の先天的音楽機能不全」と呼べるような方はほとんどいらっしゃらないのです。

そして、大抵の方は苦手な部分をトレーニングする事によって歌が上達していきます。

それでは、詳しく説明していきましょう。

と、具体的な話しに入る前にもう一つお伝えしておきたい事があります。

大人になって「私は音痴だな~、歌が苦手だな~」とコンプレックスを持っている方のほとんどが幼少期、学生時代などで歌に関するトラウマを持っています。

音楽の授業などで、大勢の人の前で先生や友達に「音が外れてるよ!」などと指摘されたなどの経験ですね。

でもご安心下さい。

ここで一つ音楽の授業やボイストレーニングのレッスンの限界をお伝えしておきましょう。

歌を向上させるレッスンというのは、複数人を一斉に指導する事は難しいのです。

一人ひとり、歌を上達させる為にやるべき練習が違うので、大人数を相手にすると当たり障りのない内容にならざるを得ないのです。

ましてや、学生時代の音楽の授業となれば、2,30人近くの生徒さんを相手に限られた時間で授業をしなければなりません。

という事は歌に苦手な箇所がある生徒さん一人ひとりに合わせて授業をしてあげる事なんて不可能なんですよね。

という事は反対に言えば、今「私は音痴だな~、歌が苦手だな~」と考えている人は苦手な部分を克服するトレーニングをした事がないだけ。

それどころか、どこが苦手で、どこは優れているのかも把握できていない方がほとんどなのです。

なので、諦め意識を持たずにこれから紹介する項目をしっかりと読み、「私はこの症状があてはまってるかも!じゃあそれを直せば歌は上達するんだ!」と前向きな姿勢で読んでみて下さい。

自分は音痴だと思ってしまう5つの症状

  • 「自分は音痴だな~」
  • 「歌が苦手だな~」

と思ってしまう症状は大きく分けて下の5つの症状が挙げられます。

ここで、注意して欲しいのは、この5つの症状全てが当てはまっている人はそうそういません

人によって、「ここはトレーニングしないといけないけど、他はまあまあできてるよ!」という方がほとんどです。

なので、「あ~、私は全部当てはまってる・・・」などとは考えずに一つひとつの項目を注意深く読んでいきましょう。

高い声が出なくて音を外してしまう人

最近流行ってる曲はとにかく高い音が多いので、これが原因で自分を音痴・歌が苦手だと思い込んでいる人が多くいらっしゃいます。

特に、男性が多いですね。

歌の最初の所、AメロやBメロなど音が低い所は歌いやすいが、サビになって音が高くなったとたん音を外してしまう人はこの症状の可能性が高いです

きっぱり言っておきます。

高い声が出ないのと音痴なのは別問題です。

音もリズムもある程度取れているのに、高い声が出なくて歌えないのであれば高い声が出るようなトレーニングをすればいいだけの話しです。

では具体的な対処方法を紹介しましょう。

高い声が出なくて音を外してしまう人の対処方法

高い声を出して歌う為のボイストレーニング方法などはこちらで紹介しているのでぜひお読みください。

ミックスボイスを習得して自由自在に高い声で歌えるようになろう!

ただ、高い声で歌う為のトレーニングは時間がかかります。

症状の度合いにもよりますが、3ヶ月から半年、もしくはそれ以上かかってしまう人もいます。

なので、高い声を出す為のボイストレーニングと並行して実践していただきたい事があります。

それは、単純な話しなのですが、カラオケなどで歌う際にキーを下げて歌う事です。

現状で高い声が出ない人の中にはキーを下げて歌う事に抵抗がある人も多いのですが、一時的な処置だと思って実践してみて下さい。

高い声が出なくて、音を外すのであれば、自分が歌える範囲の音の高さに曲を調整するのです。

そして、歌いやすい曲のキーで歌を練習し、同時並行で高い声を出す為のボイストレーニングをして少しづつ元のキーに戻せばいいのです。

また、曲を選ぶ時のポイントも説明しておきましょう。

キーを下げるという事は、その曲の音が低い部分もさらに低くなるという事です。

なので、高い音だけではなく、低い部分もちゃんと歌えるかなど曲全体を考慮して曲を選びましょう。

また、最初の内はキーを下げると歌いにくいと感じる人も多くいると思います。

そういう場合は、キーを下げたカラオケ伴奏を録音して練習し、慣れておきましょう。

カラオケ屋さんにもよりますが、今はカラオケ屋さんで販売している700円程度の専用CDRを買えば、カラオケの伴奏を録音して持ち帰る事が可能です。

店員さんに「カラオケの伴奏を録音したいのです!」と尋ねれば、そのサービスを行っている店であれば丁寧に説明してくれると思います。

大きな声が出せない人

高い声も出るし、リズムも音も合っている。

しかし、大きな声で歌えないという理由で自分を音痴・歌が苦手だと思い込んでいる人が多くいらっしゃいます。

こちらは女性が多いですね。

こちらもきっぱりと言っておきますね。

大きな声で歌えないのと音痴とは別問題です。

特に、歌になると普段の話し声よりも小さな声でしか歌えない人はこの症状の可能性が高いです

高い声も出るし、音もリズムも合っているのであれば声量を鍛えるトレーニングをすればいいだけの話しです。

では具体的な対処方法を紹介しましょう。

大きな声が出せない人の対処方法

声量を上げるボイストレーニングなどはこちらで紹介しているのでぜひお読みください。

声量や声質を変化させる共鳴トレーニング

また、声量を上げる為の全体像をこちらで紹介しているので合わせてお読みください。

声量を上げる・鍛える為にはどんなトレーニングが必要なのか?

さて、高い声の時と同様、声量を上げるボイストレーニングは行ってもらうものとして、簡単な対処法を一つお伝えしておきましょう。

大きな声で歌えない人は、声量を上げる為のトレーニングが必要なのですが、単純に大きな声で歌うという事に慣れていない人がほとんどです。

そして、「大きな声で歌って音を外したら恥ずかしい!」と無意識な内に自分に制限をかけている人も多くいらっしゃいます。

なので、まずは大きな声で歌う事に慣れて下さい。

もっと具体的に言えば、一人でカラオケ屋に行って誰に気兼ねする事なく思うように歌ってみて下さい。

「一人でカラオケに行くのは抵抗があるし、お店にも迷惑じゃないかな~」と思われるかもしれませんがご安心ください。

みなさんも言葉は聞いた事があると思いますが、「一人カラオケ」という物が流行っています。

「一人カラオケ」とは1人だけの小さい個室に入り、ヘッドフォンを付けて歌う業態のカラオケ屋の事を指しているのですが、一般のカラオケ屋も積極的に受け入れてくれます。

お店側も空室を遊ばせているよりは、1人でもカラオケを楽しんでくれるお客さんがいた方が嬉しいんですよね。

実際、私も昔はボイストレーニング、歌の練習の為に1人でカラオケ屋に行っていましたが文句を言われた事は一度もありません。

今もたまに最新のカラオケ環境を知る為に1人でいきますが、大丈夫です。

カラオケ屋さんも値段が安い所が増えてきているので、場所によってはドリンクバーを付けても1時間600円ぐらいの所もあります。

まずは、一歩前に踏み出す勇気を持って1人でカラオケ屋に行き好きな歌を思いっきり歌う事から始めてみて下さい!

リズムが苦手な人

高い声も出るし、声量もそこそこあり、音も合っている。

しかし、リズムがずれてしまうという理由で自分を音痴・歌が苦手だと思い込んでいる人が多くいらっしゃいます。

これは年配の方が多いですね。

こちらもきっぱりと言っておきますね。

リズムが苦手なのと音痴なのは別問題です。

特に歌い出しなどを間違えてしまう方はこの症状の可能性が高いです。

では具体的な対処方法を紹介していきましょう。

リズムが苦手な人の対処方法

リズムが苦手という方はそもそもリズムを取るという事に慣れていません。

なので、リズムに関する高度なトレーニングを行うとより混乱してしまいます。

なので、まずは音楽の基礎である4分の4拍子を体に染み込ませる事から始めていきましょう。

4分の4拍子とは、その曲を「1,2,3,4,1,2,3,4」という括りで捉える事で、クラッシクを除いたカラオケなどでみなさんに親しまれている曲のほとんどがこの4分の4拍子で構成されています。

リズムの苦手な方がいきなり歌に合わせて4分の4拍子を取る事は難しいので、まずは日常生活の中から4分の4拍子に慣れていきましょう。

具体的に言うと、歩いている時にその足並みに合わせて「1,2,3,4,1,2,3,4」と頭の中で呟くのです。

実は「歩く」という行為にはリズムを取るという要素が含まれています

同じ速度を保ちながら右足を前に出し、左足を前に出し歩くという行為はリズム感がないとできない事なのです。

そうなんです!

という事は、普通に歩く事ができる人は最低限のリズム感があるという事なのです。

ただ、歩くという行為無しにリズムを取る事に慣れていないだけなんですね。

なので、まずは歩きながら4分の4拍子を取り、リズムを意識する。

そして、次は歌わずに曲を聞く事に集中してリズムを取ってみる。

その上で歌いながらリズムを取る、裏拍のリズムを取るなどの高度なリズムトレーニングに移っていきましょう!

歌う事に集中しすぎて、聞く事をおろそかにしてしまっている人

歌をうたうとなると、どうしても自分が発声・歌う事のみに集中してしまうケースが多々あります。

しかし、音楽に乗せて歌うという事は音的にもリズム的にもその他の楽器と協調する、ハーモニーを生み出すという事になります。

また、実際に自分が出している声を歌いながら客観的に聞けるように意識を持っていく必要もあります。

事実、音を外しやすい人やリズムが苦手な人、平坦にしか歌えない人なども自分の声や周りの音を注意深く聞く事によって症状が改善されるケースが多々あります

なので、歌う事に全意識を集中するのではなく、聞く事に意識を向ける事が非常に重要になってきます。

よく、「歌が上手い人は耳がいい」という言葉が使われますが、耳を鍛える第一歩もまずは、自分の声と共に周りの音に意識を傾ける事から始まります。

それでは、具体的にどうすれば聞く事に意識を傾けられるかという事を説明していきましょう。

歌う事に集中しすぎて、聞く事をおろそかにしてしまっている人の対処方法

聞く事に意識を傾ける、耳を良くするなどという話しをすると、聴音やイヤートレーニングなどの紹介が多くなされていますが、このコラムではもう少し取っつきやすい方法を紹介していきましょう。

まずは、みなさんの大好きな曲でいいので、徹底的に繰り返し聞いてみましょう。

その時のポイントですが、歌だけではなく周りにどんな楽器がどんな音色でどんなフレーズを演奏しているかという事に意識を傾けてみましょう。

普段、歌を聞くと言っても大まかにしか聞いていない人がほとんどです。

音楽をやった事がない人はギターとベースの音色の判断も付かないと思いますが、それでも構いません。

楽器の種類が判別できなくてもいいので、それぞれの楽器の音に意識を傾けて繰り返し聞いてみるのです。

そして、それらの楽器が歌とどのように絡み合っているのかを感じながら聞いてみるのです。

そうすると、

  • 「普段は感じなかったけれど、こんなにたくさんの音が鳴っているんだ」
  • 「歌に合わせてこういう音色が絡み合っていたんだ」
  • 「曲の盛り上がりに合わせてリズムが盛り上がっていってる」
  • 「歌い出しのタイミングを楽器が教えてくれてるんだ」
  • 「歌の音程にと同じ音を鳴らしてくれてる楽器があるんだ」

など普段気にすらかけていなかった事にたくさん気付くはずです。

まずは、歌の周りでどんな楽器がどんな演奏をしているか?

この事を中心に意識を傾けながら歌ってみて下さい。

次は、自分の歌声に意識を傾ける事も重要です。

こちらも普段は自分の歌声を聞く事に意識が行っていない人がほとんどなので、集中して意識を持っていきましょう

少し恥ずかしいとは思うのですが、バケツをかぶりながら歌うと自分の歌声が強調されて聞こえてきます。

自分が歌った声がバケツに反射して、普段よりも大きく自分に聞こえてくるんですよね。

そこで、バケツに反射して聞こえてくる自分の声と周りの演奏がマッチしているのかどうかに意識を集中させるのです。

また、歌声を録音して聞くのも効果的なトレーニングになります。

普段自分が感じている声と録音して聞く声にはかなり違和感を感じるので録音して聞く事に抵抗を感じる人もいますが、歌を上達させる為には避けては通れない道だと思って挑戦してみて下さい。

この歌声を録音して聞くというプロセスは非常に重要で、歌を上達させようと思っている人はプロのアーティストでも必ず行っています。

私も今だに、自分の日々のボイストレーニングと並行して、歌声を録音して聞いて改善するというプロセスを毎日続けています。

今はスマートフォンも普及していて、無料で録音できるアプリもありますのでまずはそこから挑戦してみましょう!

まずは簡単な所から始め、慣れてきたらレベルを上げていきましょう!

今回のコラムは自分を音痴だと思っている人、歌が苦手だと感じている人の為になるべく簡単で実践しやすい方法を紹介しました。

これらを実践するだけでも少しずつ改善されてくると思います。

そして、少しずつ歌う事に慣れてきましたら、トレーニングのレベルを上げていきましょう。

歌という物は奥深いもので、レベル別に様々なボイストレーニングが存在します。

という事は反対に言えば、簡単な所から始め、時間はかかるかもしれませんが、少しずつトレーニングのレベルを上げていけば必ず歌は上手くなる という事なのです。

実際に僕の生徒さんの中にも、自分は音痴で歌が苦手だと思っていた人が歌が上達し、嬉し涙を流した人や、カラオケ所かライブハウスに出演して人まで歌うまでになった人もたくさんいます。

なので、「音痴は克服できない、歌は生まれつきの才能なんだ・・・」と諦めずに挑戦し続けて下さい♪

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