リップロールの様々な効用と全くできない人へのボイストレーニング

ボイストレーニングをやっていると、必ずと言っていい程、耳にするのが「リップロール」

これだけリップロールが有名になったのには理由があります。

リップロールは基礎的なボイストレーニングなのですが、中々奥が深く様々な効用があります

本日の動画講座では、それらのお話しをすると同時に、リップロールが全くできない人はどのように練習したらいいのか?

という事についてお話ししていきましょう。

リップロール講座のポイント

  • リップロールとは唇を震わせながら音を取るボイストレーニングの事です
  • リップロールは様々な効用があるので魔法のボイストレーニングとも呼ばれています
  • 一つ目が声帯の負担を下げながら高音発声ができるのでウォーミングアップ効果があります
  • 三つ目は低音発声から高音発声へと移る時の適切声帯のパワーバランスを誘発してくれやすいのでミックスボイスを習得する声帯トレーニングの効果もあります
  • 四つ目が声を出す時に表情筋や首筋周辺の筋肉に力みを入れてしまう人の力み解消効果もあります
  • リップロールができない人は、まずは声を出さずに単発で唇を震わせる所から始めましょう
  • 人それぞれ違うのですが、指で補助を入れながらリップロールの練習をしてみましょう

リップロール講座で話している内容

みなさんこんにちは、ボイストレーナーの小室です。

本日の動画講座は、ボイストレーニングをやっていたら必ずと言っていい程、紹介されるリップロールに関して説明したいと思います。

リップロールの効果であったり、できない人はどのように練習したらいいのか?できる人もどこに気をつけて練習したらいいのか?など事細かに説明したいと思います。

「(リップロール実演)」

リップロールはあまりにも有名なので、みなさんご存じの方も多いと思いますが、なぜリップロールが「ここまで勧められるのか?」「何がいいのか?」という事を即座に答えられる人は少ないのではないかと思います。

しかし、リップロールというトレーニングを「何の為にするのか?」「何に効果があるのか?」という事が分かっていないと、トレーニングをしていても効果が薄れてしまいますので、リップロールができない人も「なんだ、リップロールの説明か」と思わずにしっかり聞いてみて下さい。

そして、リップロールが全くできない人も結構いますので、そういう人達に関しては、リップロールがやりやすい方法というのを後から紹介させていただこうと思います。

まずは、リップロールの事をご存じではない人もいると思いますので、説明しておきましょう。

唇を震わせながら音を取る。

「(リップロール実演)」

このようなトレーニングなのですが、まず第一にウォーミングアップ効果というのがあります、これはご存じの方も多いと思います。

リップロールのように、唇を震わせながら音を出すと、声帯の負担を少なくしながら高い音を出す事ができるんですよね。

なので、歌をうたう前に声帯の機能を良くしていくウォーミングアップとしてよく使われています。

二つ目がブレスコントロールができているかどうかの目安にもなります。

腹式呼吸を使ってブレスをコントロールし、一定に息を吐き続けられるかどうかが、ブレスコントロールの基礎ができているかどうかの目安になるのですが、ブレスコントロールの基礎ができていない人は唇の震えが途中で止まってしまいます。

「(リップロールのいい例と駄目な例の実演)」

ブレスがコントロールできなくなり、弱くなってしまうタイミングで、唇の震えが止まってしまったり、逆にブレスが強くなってしまった時に唇の震えが強くなったりするので、一定にブレスが吐き続けられるのかどうかのブレスコントロールの目安にもなります。

また、高音部分でグッと力を入れてしまう、張り上げてしまうno extendの症状の人の場合も、リップロールを行うと唇の震えという目に見えやすい、気が付きやすい形で確認できるのでブレスコントロールの確認としても有効です。

そして三つ目ですが、低音発声から高音発声に移行する時の適切な声帯のパワーバランスを誘発してくれます。

音程を司る、声帯を引っ張る力と、音色の強さを司る声帯を引き戻す力の適切なパワーバランスに移行させてくれやすいのもリップロールの特徴になります。

まだ、ミックスボイスが開発されていない人達というのは極端にデモンストレーションをすると「(途中で声がひっくり返ってしまうデモンストレーション)」

このように途中で声がひっくり返ってしまいます。

このような症状は色々な声帯トレーニングを行い、解消していくのですがリップロールが入口のトレーニングとなります。

低い音から高い音へとスムーズに音質の変化なく移行しやすいのがリップロールの特徴になります。

四つ目が、歌をうたう時に表情筋や首筋周辺の筋肉を硬直させやすい方にもおすすめで、それらの筋肉のリラックス効果があります。

声を出す時に、表除筋や首筋周辺の筋肉に力を入れてしまう人も途中で唇の震えが止まってしまうんですよ。

特に高い声を出す時に力みが出てきます。

なので、なるべく表情筋や首筋周辺の筋肉をほぐしながらリップロールができるようになってくると力み癖も解消されてきます。

リップロールが重要と言われる所以はウォーミングアップだけではないんですよ。

このようにたくさんの効用があるので、魔法のボイストレーニングとも言われるぐらい一時期流行りました。

特に僕がおススメなのは三つ目に紹介した声帯のパワーバランスに注目をしながらリップロールのトレーニングを続けてみて下さい。

そして、次はリップロールが全くできない人はどのように練習したらいいのかという事を紹介していきましょう

そういう方は声と一緒に唇を震わせるのが苦手、表情筋に硬直させてしまう人が多いです。

なので、まずは声を出さずに唇を震わせる事から始めていきましょう。

また、単発でいいです。

「(実演)」

このように、声を出さずに、単発で唇を震わせる所から始め、慣れて来たら少しづつ伸ばしていき、声を乗せていくという順で練習してみて下さい。

そして、今まで生徒さんに教えてきた中で、それすらもできない人というのがたまにいらっしゃいます。

そういう方は、人の顔の形にもよりますが、指で補助をつけます。

指で口を横に引っ張ってみたらやりやすい人、すぼめてみたらやりやすい人。

上に引っ張ってみたらやりやすい人、下げてみたらやりやすい人。

人によって様々なのですが、自分にはどれが合うかを試しながら声を出さずに単発からでいいので、指で補助を入れながら唇を震わせる所から始めてみて下さい。

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