ボイストレーニングに悪影響する「口を縦に開けられない癖」を撃退しよう!!

今回の動画講座は少し趣旨を変えまして「仮想ボイストレーニング」をテーマにお送りしたいと思います。

「仮想ボイストレーニング」は普段、私たちがマンツーマンのボイストレーニングを行っている中で、比較的多くの人が陥りやすい症状をテーマにその改善方法をご紹介していきたいと思います。

そして、今回の題材は「声を出している時に口を縦に開けられない人に向けてのボイストレーニング」です。

「口を縦に開けられない」癖を持っている人ははみなさんが考えている以上に治しにくく、ボイストレーニングの効果にも大きな影響を与えます

話している内容自体は単純な事なのですが、みなさんの歌が上達する為にはとても重要な事なので、ぜひご覧ください。

「口を縦に開けられない癖」に関するポイント

  • 今回の動画講座は「口を縦に開けられない人」へ向けての動画講座です
  • この症状は女性の方が多いです
  • 口を縦に開けられない人は高音部分で過剰に喉仏を上げてしまう「high lift」を併発している場合が多いです
  • 口を縦に開けられない人は、ボイストレーニングを行っても効果が著しく低くなります
  • 最近流行っているアーティストさんの中にも口を縦に開けずに歌う方がいますが、それはあくまで高度ボーカルテクニックを持っているからでボイストレーニング初心者の方は真似しないで下さい

「口を縦に開けられない癖」を撃退しよう!! の動画講座で話している内容

ボイストレーニングエクスプレスをご覧のみなさん、こんにちは!

ボイストレーナーの小室と宇野です。

【小室】:今回の動画講座ですが、今まで撮影してきた動画が35動画ぐらいになるのですが、どのような形だとみなさんのお役立ちになれるのかな~と考えながら撮影しているのですが、今回も新しい形で動画講座をお届けしたいと思っています。

対談形式であったりとか、文章主体の講座で、それを補完するような形式の動画講座であったりとか、完全に動画主体の動画講座などがあるんですが、今回は仮想ボイストレーニングと言いますか、僕たちが日々ボイストレーニングを生徒さんに行っている中で陥りやすい症状などにスポットを当ててお届けしたいと思います。

今回の仮想ボイストレーニングの対象者なのですが、ボイストレーニングをしてても歌ってても、口が開かない、大きく口を開ける事ができない強い癖を持っている人へ向けてのボイストレーニングになります。

この症状の人は女性が多いです。

やはり女性というのは普段から美に対して意識されているので、普段から大きく口を開けたりする事に抵抗があるのかな~と思うのですが、歌が上手くなりたくてボイストレーニングをしてても本当に口を縦に開けられない人もいるんですよね。

そして、そういう方は高音部分で過剰に喉仏を上げてしまう「high lift」の方が多いです。

「high lift」 の方は高音部分で過剰に喉仏を上げて、本来であれば歌う上で使ってはいけない声帯周辺の筋肉を使ってしまい、声帯を締め上げてしまうのですが、苦しいながらでも高音が出てしまうんですよね。

ただ、「high lift」の方の高音はキンキンしていて聞き心地のいいものではないんですよね。

要するに「high lift」は治さないといけない症状の一つです。

そういう方の何が怖いのかと言いますと、「high lift」を治す為ののボイストレーニングでよく使う「オ」を含んだ言葉、例えば「ヨウ」。

これらは口腔の空間をしっかり確保し、喉仏を下げ、緊張している声帯や声帯周辺の筋肉を緩めてあげる目的があるんですよね。

しかし、口を縦に開ける事ができない癖を持っている人は「オ行」なのにも関わらず、口を全く動かさずにトレーニングをしてしまう人が多いんですよね。

(口を全く動かさずに「ヨウ」のボイストレーニングを行う人の実演)

口を動かさないと何故駄目なのかと言いますと、口腔の空間を縦にしっかりと確保しないと声帯に過度のプレッシャーをかけてしまうんですよ。

そして、喉仏も上に上がりやすいので、「high lift」を治す為に、喉仏を下げる、声帯を緩める為のボイストレーニングをしているのにも関わらず、全くその効果が見込めなくなってしまうんですよね。

今まで色々な生徒さんを見てきたのですが、この癖を持っている方は自分だけでは治しにくいです

自分では口を開けているつもりが、全く開けていないという状況が頑固な程あります。

なので、今回お伝えしたい事のまず1点が、単純なのですが手鏡を持ちながらボイストレーニングを行って下さい

自分の口を鏡で確認しながら「ヨウ」「ノウ」「ゴウ」など「オ行」のボイストレーニングを行っている間は口を縦に開ける事を意識して下さい。

手鏡で確認している間はだいぶ解消されるのですが、手鏡を外して30分ぐらいたつとまた元に戻ってしまうんですよね。

ボイストレーニングを一生懸命やって下さる事は嬉しいのですが、なぜ「ヨウ」「ノウ」「ゴウ」などの「オ行」なのか?

「ミャオ」などの横開きのボイストレーニングを出すのか?

これらは全て母音と子音の組み合わせによって、声帯に与える刺激が違うんですよね。

なので、「ヨウ」などの「オ行」のボイストレーニングは口の縦開きにこだわっていただくのが1点です。

もう1点が全ての母音に「オ」を混ぜる意識を持ってみて下さい

口を縦に開けない人が「ア行」などの横開きベースの母音を発声すると、過度に横開きを作ってしまいますので、まずは「オ」と発声してから表情筋を動かしていき、「ア」に近づけていくというボイストレーニングを行ってみて下さい。

これはあくまでも口を縦に開ける事ができない人への対処法です、普通に口を縦に開けられている人はそこまでする必要はないです。

そして、口を縦に開けられない人は喉仏を上げてしまう癖を頑固に持っているので、「ヨウ」などのミックスボイスのまとめコラムで紹介しているボイストレーニングを行っていただくと効果があります。

今回ご紹介させていただいた内容は、すごく単純ではあるのですが、この症状に陥ってしまう人が多く、ボイストレーニングをやればやるほど、逆効果になってしまう場合もありますので、一度自分が口を縦に開けられているのかを確認してみて下さい。

ただ、口力を入れて思いっきり開ける必要はないんですよ。

適度に口を縦に開けられるように意識をして下さい。

後、別のコラムでも補足はしているのですが、最近流行っているアーティストさんで口を縦に大きく開けているアーティストさんは少ないです。

口の開きを最小限に留めている人もいるんですが、その人達はあくまで、しっかり咽頭腔や鼻腔に共鳴をさせていて口の奥の空間はしっかり確保しているんですよね。

その上で、ファッショナブルの意味で口の開きを最小限に留めているので、ボイストレーニング初心者の方は真似をしないで最初は口をしっかり開けてボイストレーニングを行って下さい。

そして、声帯や共鳴がしっかりコントロールできるようになってから出したい音色であったり、音楽の方向性などでお好みで選んでいただければと思います。

このような仮想ボイストレーニング的な動画講座もこれから増やしていこうかな~と思いますので、楽しみに待っていて下さいね!

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