ボイストレーニングとはどんな事をして歌が上手くなるのか?

ボイストレーニングとはどんな事をして歌が上手くなるのか?イメージ

当たり前の話しですが、みなさんは歌が上手くなりたいと思ってボイストレーニングに興味を持たれたのだと思います。

しかし、歌が上手くなりたくてボイストレーニングを受けに来る生徒さんでも「ボイストレーニングはそもそも何なのか?」をしっかり把握できている人はほとんどいません

また、断片的なボイストレーニングや歌の説明をしている所は多いのですが「そもそも、どのようなメカニズムでどのようなトレーニングをすれば歌は上達するのか」という事を、をしっかり体系立てて説明しているwebサイトや書籍、ボイストレーナーの方も少ないので、このコラムで、できるだけ分かりやすく、体系立て説明させていただきたいと思います。

なのでこのコラムでは

  • そもそもボイスとレーニングとは何を目的としてどんな事をやるのか?
  • ボイストレーニングにはどんな種類があるのか?
  • どういうメカニズムで歌は上達するのか?

などを中心に書かせていただこうと思います。

目次

1:歌が上手くなるメカニズムとボイストレーニングの内容

歌の上手い、下手というのは大きく分けて下の6つの要素から成り立っています。

大半の方が今からお話しする6つの要素のどこかしらで問題を抱えている為、歌が上達しないのです。

そして、その6つの要素のそれぞれを改善するトレーニングが存在しています。

ではその6つ要素とは何なのか?
それらを改善するにはどのようなボイストレーニングが必要なのかを順に説明させていただこうと思います。

1-1:全ての基礎となるブレストレーニング

ブレス(息)は歌声の全ての基本であると言っても過言ではありません

話し声もそうですが、歌声は肺から送られてくるブレスで喉仏の近くにある声帯という組織を振動させて作られます。

そして、歌声はブレスの流れに乗って、体内から外へ送り出されます。

要するにブレスは歌声の源、車で言うガソリンみたいな物です。

そのブレスを体内にどれだけ取り込めるか、そして吐き出せるかによって声量の基本値が変わります

(※声量に関しては、後に紹介する共鳴トレーニング・声帯トレーニングも影響しますので「声量の基本値」と表現させていただきました。)

また、ブレスを安定して吐き続けられるかどうかで歌声の安定度も変わってきます

その上、強くも弱くも自由自在にブレスをコントロールできるかどうかで、歌声に抑揚などの感情表現ができるかどうかが決まります

そして、ブレストレーニングは「腹式呼吸のトレーニング」が主な内容になります。

しかし、ヨガなどで使われる一般的な腹式呼吸のトレーニングをしても歌が上手くなる事はありません。

一般的な腹式呼吸を身につけ、それを歌に応用する事によって始めて歌に活かされるのです。

まとめますと、まずは一般的な腹式呼吸を身につける。

そして身につけた腹式呼吸を歌に応用する技術を身につける。

そうする事により、声量の基本値が増し、安定感を増し、強くも弱くも歌えるようになるので抑揚などの感情表現のレベルがあがり、あなたの歌のレベルがあがるのです!

【ブレストレーニングのさらに詳しい説明や具体的なボイストレーニングはこちらに紹介していますのでぜひお読みください!】

歌声の基礎となる腹式呼吸を身につけよう

腹式呼吸をマスターし、それを歌に応用すると

  • 声量の基本値が変わります!
  • 歌声の安定度が変わります!
  • 歌声を繊細にコントロールできるようになるので、歌に抑揚がつき感情表現のレベルが上がります!
  • これから紹介するボイストレーニングの効果が上がります!

1-2:声量を増やす為の共鳴トレーニング

あなたは声量が足りず、大きな声で歌えないと悩んでいませんか?

または、プロのアーティストと比べて自分の歌声に迫力や深みがないな~と悩んでいませんか?

それらの悩みを解消するトレーニングがこの共鳴トレーニングになります。

先に説明したブレストレーニングと共鳴トレーニングを並行して行う事により、自然に力強い声が作り出され、プロのアーティストのように迫力や深みのある歌声を作り上げる事ができるようになるのです。

例えば、トンネルやお風呂場で声を出した時の事を思い出して下さい

いつもより大きな声が出ているように感じますよね。

また、声が空間に響く事によって普段とは違った音色に感じると思います。

このような効果を体内で起こす事が可能なのです

あなたの歌声を体内に響かせる事により、声量が増し、迫力があり、深みのある歌声を作り出す事ができるのです。

そして、無理なく大きな声が出せるようになるので声が枯れにくくなります。

具体的には声を体内で響かせる事ができるのは

  • 鼻腔(びくう)
  • 口腔(こうくう)
  • 咽頭腔(いんとうくう)

の3つになります。

※鼻腔に共鳴させる事を、イメージしやすいように「頭蓋骨に共鳴させるように歌って下さい!」や「後頭部から声を出すように歌って下さい!」などと説明するボイストレーナーの方もいらっしゃいます。

※咽頭腔に共鳴させる事を、イメージしやすいように「胸に響かせるように歌って下さい!」などと説明するボイストレーナーの方もいらっしゃいます。

それぞれの共鳴腔の特徴を紹介していきましょう。

  • 咽頭に声を響かせると、深みのある厚い声質になるので主に低音発声時に活躍します。
  • 鼻腔に響かせると、軽くブライトな声質になるので主に高音発声時に活躍します。
  • 口腔は主に中音で活躍するのですが、全ての共鳴の元を作る大事な共鳴腔になります。

これら3つの共鳴腔に声を響かせるトレーニングを行い、音程に合わせてそれぞれの共鳴腔を変化させていきます。

そして、あなたが本来持っている声質を考慮し、それぞれの歌の歌詞、曲の雰囲気によって共鳴のさせ方を変える。

または曲ごと、またはフレーズごとに声の雰囲気を変えいき多彩な感情表現を歌に付け加えていく。

このようなトレーニングが共鳴トレーニングになるのです。

【共鳴トレーニングのさらに詳しい説明や具体的なボイストレーニングはこちらに紹介していますのでぜひお読みください!】

声量や声質を変化させる共鳴トレーニング

    共鳴トレーニングをマスターし、それを歌に応用すると

  • 声量が大きくなります!
  • 歌声に深みと迫力が加わります!
  • 共鳴腔の使い方により、声質が変化するので多彩な感情表現を歌に付け加える事ができます!
  • 声が枯れにくくなります!

1-3:自由自在に高音を操れるミックスボイスを手に入れる為の声帯トレーニング

あなたは

  • 高い声が出なくて悩んでいませんか?
  • 高い声が出るには出るけれど、叫びあげるようになり歪んだ声になっていませんか?
  • 高い声が出るには出るけれど、金属音のようなキンキン声になっていませんか?
  • 高い声が出るには出るけれど、かすれた弱弱しい声になっていませんか?
  • 高い声を出す時に声帯(喉)に強い負担を感じていませんか?
  • ある一定の高さになると声がひっくり返ってしまいませんか?

ご安心下さい!
これら全ての症状は声帯トレーニングを積む事によって解消できます

歌声のというのは主に、肺から送られてくるブレスで声帯に振動させ元を作ると説明しました。

ブレスが車で言う所のガソリンであれば、声帯はエンジンのような物です。

声帯トレーニングの最大の目標は、今足りていない声帯の筋力を鍛えながら正しい声帯の使い方をマスターする。

そして、低音でも中音でも高音でも自由自在に強くも柔らかくも歌声を操る事ができるようになる。

または、今現在出す事のできない高い声を出せるようになる!

これら全てを叶える為のトレーニング声帯トレーニングになります。

そして、声帯トレーニングの中で最も重要な事がミックスボイスを習得する事です

ミックスボイスとはチェストボイスとヘッドボイスをミックスさせた「魔法の声」と言われています。

※(チェスト、ヘッド、ミックスボイスなどの専門用語を出しましたが、これらは後に紹介するコラムにて詳しく説明しているのでぜひお読みください!)

ミックスボイスを習得すれば、性別や個人差はありますが、今出せている声から1オクターブ近く高い声を出せるようになった人もいます

そして強くも柔らかくも自由自在に高い声を操れるので歌も安定します!

その上、喉にかかる負担が劇的に減少されるのです!

ミックスボイスを手に入れた時、このような夢のような現象が起こる事から「魔法の声」と言われているのです。

人によって高い声が上手く出せない理由は事なり、ミックスボイスを手に入れる為の道のりは違いますが、その人その人に合った正しい順番で適切なボイストレーニングを積めば、必ずミックスボイスを習得する事ができるのでぜひ挑戦してみて下さい!

【ミックスボイスや声帯トレーニングのさらに詳しい説明や具体的なボイストレーニングはこちらに紹介していますのでぜひお読みください!】

ミックスボイスを習得して自由自在に高い声で歌えるようになろう!

    声帯トレーニングをマスターし、ミックスボイスを身につけると

  • 今まで出なかった高い声が出るようになります!
  • 力強くも柔らかくも自由自在に高い声で歌えるようになります!
  • 高い声を出す時に感じていた喉の負担が劇的に少なくなります!

1-4: 正確な音程で歌うための音感トレーニング

上記で紹介した、3種類のボイストレーニングを行い、歌声の基礎体力を作る事も重要ですが、正確な音程で曲を歌えるようになる音感トレーニングを積む事も重要です。

いくらいい声で歌えても音程を外していたら歌が上手いとは言えませんもんね!

歌をうたう上で重要な音感トレーニングは

  • 相対音感トレーニング
  • ピッチトレーニング

この2つになります。

これらを理解しトレーニングをしていただくには、動画を使った説明が必要なので、別のコラムで詳しく紹介させていただきますが簡単に説明しておくと

相対音感とは基準となる「ド」の音を聞いた後に、他の音「レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ」などの音を歌えるようになるトレーニングを指します。

相対音感のトレーニングを行うと、「移動ド」という感覚がつきますので曲全体の大まかな音の動きを掴めるようになってきます。

(※「移動ド」を理解する為にはスケールに関する説明も必要なので、別コラムで詳細に説明させていただきますね)

そうなると、1曲1曲細かに音程を確認しなくとも音程を外しにくくなるのです。

また、バックで演奏されている楽器の音を聞き、歌の音程を調整する事も可能になってきます。

そして、ピッチトレーニングとは「ド」の音を正しく「ド」と歌えるようになるなど、それぞれの音を正確に歌えるようになるトレーニングを指します。

ピッチトレーニングに関しては、その重要性を理解する事が難しいと思いますのでそこを説明しておきましょう。

なぜピッチトレーニングが必要なのかと言いますと、音程を外すとは、あからさまに音を間違えて歌う事だけを指すのではありません。

ボイストレーニング初心者の方のほとんどが、自分では正しい音程で歌えているつもりでも、正しい音程で歌えていないのです

ピッチトレーニングを受けていない大半の方は、ある音、例えば「ミ」としましょう。

自分では「ミ」を正確に歌っているつもりが少し高かったり、低かったりして少しずれた音で歌っているのです。

一般の方はそのズレを認識する事はほとんどできません。

しかし、音程がわずかにズレた歌を聞くと

「この人の歌は安定していないな~」
「この人の歌はいまいちだな~」

と言った印象を与えてしまうのです。

そのズレを解消し、「この人の歌は安定していて上手いな~」と思ってもらう為にはピッチトレーニングが必要になります

【音感トレーニングのさらに詳しい説明や具体的なボイストレーニングは作成し次第ご紹介させていただきます!】

音感トレーニングをおこなうと

  • 音程を外しにくくなります!
  • 正しい音程、ピッチで歌えるようになります!
  • バックで演奏されている楽器と歌との関連性が見えるので立体的な感覚で歌えるようになります!
  • あなたの歌に安定感を持たせ「この人上手い!」と思ってもらえるようになります!
  • 文字

1-5:リズム感を身につけ歌にグルーブを生むためのリズムトレーニング

音感トレーニングと一緒で、リズムトレーニングが歌に必要なのもみなさんご理解いただけると思います。

リズムトレーニングは

  • 表拍の概念を知り、正確に表のリズムが取れるようなる
  • 裏拍の概念を知り、正確に裏のリズムが取れるようなる

この2つが基本的なトレーニングになります。

こちらもしっかりと理解しトレーニングをしていただくには、動画を使った説明が必要なので、別のコラムで詳しく紹介させていただきますが簡単に説明しておくと

表拍とは4分の4拍子の曲の場合

「1トォ,2トォ,3トォ,4トォ」とカウントした時の「1,2,3,4」の数字のタイミングが表拍になります。

それに対して裏拍とは

「1トォ,2トォ,3トォ,4トォ」とカウントした時の「トォ」のタイミングが裏拍になります。

リズムトレーニングを行うとリズム感を鍛えられるのはもちろんですが、他にもいい事があります。

表拍と裏拍を意識してリズム感を身につけると、音楽が今までとは違って聞こえてくるようになります

バックで演奏されているそれぞれの楽器の掛け合いや関連性、グルーブ感を感じる事ができるようになり音楽が立体的に聞こえてくるようになります。

音の高さや音量の変化だけではなく、それぞれの楽器が作り出すリズム感や躍動を感じながら歌う事ができるようになります。

そして、その中で歌がその曲の中でどのような役割を果たしているかも理解ができるようになるので、感情表現の幅を一気に広まりますし、音楽の深さや楽しみをより一層感じる事ができるようになるのです

ボイストレーニングを紹介している書籍やwebサイトでは裏拍のトレーニングを紹介している場合が多いのですが、長年、ボイストレーナーとして活動してきた経験上そこからトレーニングしてはいけません。

もちろん、裏拍の概念を理解しトレーニングする事も重要なのですが、これからトレーニングを受ける方の中にはリズムトレーニングの基本である表拍の概念をちゃんと理解し、正確に表拍のリズムを取れる人が少ないからです

まずは、表拍の概念をおしっかりと理解し、正確に表のリズムを取れるようになってから裏拍のリズムトレーニングに移りましょう!

【リズムトレーニングのさらに詳しい説明や具体的なボイストレーニングは作成し次第ご紹介させていただきます!】

リズムトレーニングをマスターすると

  • 音楽が立体的に聞こえるようになり、音楽の楽しみをより一層知る事ができます!
  • 歌にグルーブ感が生まれ、安定感が増す上に、感情表現のレベルが上がります!
  • あなたの歌に安定感を持たせ「この人上手い!」と思ってもらえるようになります!

歌声に抑揚や感情表現をつける歌唱トレーニング

ブレストレーニング、共鳴トレーニング、声帯トレーニングで歌声の基礎能力を高める。

また、音感トレーニングとリズムトレーニングで正確な音程とリズムで歌えるようになる。

そして、歌声に抑揚や感情表現をつける歌唱トレーニングを行う事によって、あなたの歌は上手くなっていくのです。

少し説明してきた内容が多くなってきましたので、今までのまとめの図を作りました。

歌が上手くなるメカニズム

このようなイメージになります。

そして、歌唱トレーニングとは

歌に合わせて

  • 声量の強弱をつける
  • 声を共鳴させる位置を変える
  • アクセントをつける
  • リズムを意識しはねるように歌ったり、流れるように歌う
  • 歌の中で重要なフレーズを際立たせるように歌う
  • 歌のジャンルや雰囲気によって、母音や子音を崩したり整える
  • ビブラートをかける

など、多岐にわたります。

海外では、この歌唱トレーニング専門のボイストレーナーが存在するほど、学ぶ事が多く、重要なトレーニングになります。

しかし、この歌唱トレーニングは学ぶ事が多いのですが、即効性があります。

私はボイストレーニング初心者の方でも、ボイストレーニングと並行して、この歌唱トレーニングを行う事をお勧めしています。

それは何故かと言いますと、歌唱トレーニングを受けていない大半の方は、現在のあなたが持っている歌の基礎能力を、歌に活かせていないからなのです。

ボイストレーニングと歌唱力トレーニングの関係

例えば、あなたが現在「100」の歌の基礎能力を持っていたとしましょう。

しかし、大半の方は「50以下」と歌の基礎能力を半分も歌に適応できていないのです。

例えば、

  • Aメロ、Bメロ、サビの流れで声量を変えていない
  • 歌の中にアクセントがない
  • リズムに変化を入れていない
  • 全ての単語を同じように発声しているので棒読みみたいに聞こえる

などです。

そこで、上記で紹介したような、抑揚やアクセント、フレーズによって声量を変えたりする歌唱トレーニングにを行う事によって現在の歌の基礎能力を最大限歌に活かす事ができるようになるのです。

すると、現在のあなたの歌の基礎能力値の範囲内ではありますが、確実に歌が上手くなります。
そこが即効性があると言う理由になります。

ボイストレーニングと歌唱力トレーニングの関係2

そして、ボイストレーニングを行い高音発声や声量、声の安定感を上げ、歌の基礎能力値を「100」から「200」「300」と上げていきます。

すると、歌の基礎能力値があがりますので表現力が圧倒的に増します。

そして、その上がった基礎能力値を最大限歌い活かす為に、さらに高度な歌唱トレーニングを行っていく。

この流れがボイストレーニングと歌唱トレーニングの関係性になり、ボイストレーニング初心者の方も歌唱トレーニングを並行して進めるべき理由となるのです。

【歌唱トレーニングのさらに詳しい説明や具体的なトレーニングは作成し次第ご紹介させていただきます!】

歌唱トレーニングを行うと

  • 即座にあなたの歌が上達します!
  • ボイストレーニングで鍛え上げた歌の基礎能力を最大限歌に活かせるようになります!
  • 歌唱力がアップし、歌で感情や世界観を表現できるようになります!

2:最後に

このようなトレーニングを行っていく事によってあなたの歌が上達していくのです。

今現在、歌に自信がない人は

私なんかが歌が上手くなるのだろうか・・・

と不安な気持ちもあると思いますが、安心して下さい!

歌はスポーツと似ている所があります。

歌う上で必要な筋肉を鍛えて、正しいフォームで基礎能力を向上させる。

そして、実際に歌い込んで実践的な能力上げていけば歌は必ず上手くなっていきます

私たちもこのWEBサイトを通じてできるだけボイストレーニングや歌の向上に役立つコラムを配信していきますので、一緒に頑張っていきましょう♪

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