【返答動画】裏声をキレイに発声できない、口腔内の空間を維持できない場合の対処法!!

今回の動画はYOU TUBE内の動画にコメントされていた「ミックスボイスにはあくびの形が大事だと言いますが、裏声を出しながらあくびの形をする事ができません。何かいい練習はありませんか? 」というご質問に関しての返答をさせていただいています。

高い声で強くも柔らかくも自由自在に歌えるようになるには裏声の強化は避けては通れません

そして、裏声を強化する為には声帯や声帯周辺の筋肉の力みを取り、口腔内の形を正しくキープしなければなりません。

このご質問は、ボイストレーナーをしていて多くの生徒さんがぶつかる問題でもありますので、みなさんもぜひご覧ください!!

ポイント

  • 姿勢が悪ければ裏声は出しにくくなります
  • 高音発声時に力の入れ所を間違っていると裏声が出にくくなります
  • 舌が力んでいると、声帯や声帯周辺の筋肉も力んでしまうので裏声は出にくくなります
  • 裏声を発声する時に上手く鼻腔共鳴に切り替えないと裏声は出にくくなります

裏声講座で話している内容

ボイプレTVをご覧のみなさんこんにちは、ボイストレーナーの宇野と小室です。

よろしくお願いいたします。

【宇野】:今回の動画ですが、コメントをいただきました。

ありがとうございます!

前回もまだホームページが作りかけの段階ながらも動画を見て下さってコメントして下さった方がいまして、今回でお二人目という事なのでしっかりとお答えさせていただこうと思います。

今日お答えする質問なのですが「ミックスボイスにはあくびの形が大事だと言いますが、裏声を出しながらあくびの形をする事ができません。何かいい練習はありませんか?」というご質問でした。

文章だけだと、この方の症状がどのようなものなかは、はっきりとは分からないのですが、よくあるパターンとして5つのケースをご紹介したいと思います。

まず1つ目ですが、姿勢と顎に問題がある場合があります。

ボイストレーニングをしている時に、前傾姿勢になってしまい猫背になってしまい、肩も前方に入ってしまう人がいます。

そうなってしまうと、無駄な力みが生じてしまうのでいい発声ができなくなってしまいます。

なので、まずは正しい姿勢ができるように意識、筋肉トレーニングをして下さい。

普段の生活から頭のてっぺんから糸で引っ張られているような意識を持ち姿勢を正すと自然と正しい姿勢が身についてきます。

いい姿勢と聞くと、反り腰といいますか、お腹や背中を張って、肩甲骨を閉じる。

オードリーの春日さんのような姿勢をイメージする方もいらっしゃると思いますが、歌う上ではいい姿勢ではないので注意して下さい。

頭の上から糸で吊られているイメージをしながら普段の生活から姿勢を意識して下さい。

【小室】:姿勢に関して、今説明していただいた事プラス、もう一つ注意しておいてほしい事があります。

それは頭の位置なのですが、横を向いたときに肩に対して頭が前側にのめり込まないように注意して下さい。

この症状は現代人に多いと言われているのですが、肩に対して頭が前側に位置すると声帯や声帯周辺の筋肉の力みを生むのでそれらを柔軟に使う事が難しくなります。

そして、柔軟に使えないという事はミックスボイスの元になるファルセットを出す時にどうしても声を詰めてしまうので、ファルセットを出す時にあくびの形を維持できなくなるのではないかな~というのが一つの可能性としてあります。

なので、頭を必要以上に後ろにする必要はないのですが、よく言われているのが、肩と耳が同じラインぐらいにある頭の位置を心が変えて下さい。

次に顎です。

顎は下げ過ぎてもダメなのですが、上げ過ぎてしまうと、首回りにある、歌う上で使ってはいけない筋肉を刺激してしまいます。

なので、頭の位置と顎。

そして、頭のてっぺんから糸で吊るされているような姿勢を保つ事で、びっくりするぐらい声が変わる人もいます。

声を出すだけがボイストレーニングではないので、歌う為の体作りというのもボイストレーニングの重要な要素になります。

【宇野】:もう一つポイントとしては、壁を背にしてかかととお尻と肩甲骨と肩をつけて、さらに後頭部を背中につけた状態で声を出していただけると、いい姿勢で発声ができるので試してみて下さい。

前傾姿勢になり、顎が前に出ると正しい発声ができなくなってしまいますし、顎に力が入り声帯周辺の筋肉の力みも生みやすいので気をつけて下さい。

【小室】:注意点が姿勢を正して声を出そうとすると、一時的に声が出しにくくなったり、歌いにくくなったりする事があります。

と言いますが、間違ったフォームとはいえ、その人が発声や歌う際に慣れてしまったフォームを正す行為なので、左利きだったものを右利きに治す事に近いような行為なので最初はかなり違和感を感じると思います。

ですが、1ヶ月とか2ヵ月とかのスパンを見ていただいて、姿勢を正すという事を行っていただきたいと思います。

【宇野】:2点目ですが、高音発声時にどこに力を入れているかというポイントがあります。

高い音を出す時に余分な力をいれずにハミングなどでもキレイに裏声で高音を出せている場合は別なのですが、そうではない場合。

例えば、高音部分で喉が詰まっているのにも関わらず、無理やり裏声を出そうとしてしまっている場合。

声帯周辺の筋肉に力みがはしり、喉仏も過剰に上がってしまっている。

そして、裏声の認識として、息が抜けているだけが裏声だと認識してしまっている場合、それは間違った認識であるという事を理解する必要があります。

【小室】:そうですね。

私は多分この症状があるから高音部分で裏声を出す時に口腔をあくびの形にキープできないのではないかな~と思っています。

【宇野】:そうですね。

この症状は僕達が定義している所で言う所の、高音部分で過剰に喉仏を上げてしまう「high lift」にあたりますね。

地声の声の出し方のままで、無理やり高音部分を発声しようとするとその症状が起こります。

そして、質問を下さった方は男性なので、そもそも裏声自体が苦手なのかな~と思います。

3点目ですが、そもそもあくびの形自体がしっかりできているか?というポイントです。

あくびの形をイメージしたとしても、喉仏をしっかり下げられているのか?

そして、声も太くなっているのか?

これらのコントロールがある程度できていれば、高音部分で裏声になったとしても対応はできますので、一度確認をしてみて下さい。

4点目が舌の力みです。

裏声を発声しようとした時に舌に力を入れてしまうと、キレイに高音部分を発声する事ができません

【小室】:そうなんですよね。

舌と喉仏や声帯周辺の筋肉は密接に関係していまして、舌んお力みを取らないと、声帯周辺の筋肉の力みを取る事ができませんし、喉仏を下げる事ができません。

【宇野】:この症状を改善するボイストレーニングとしては、「タングトリル」

舌を震わせながら発声をする事によって、舌を力ませずに高音を出すという感覚が分かります。

もう一つのボイストレーニングとしては、指で舌を押さえながら裏声を出してみて下さい。

この手のボイストレーニングでよく紹介されているのが、お箸やスプーンなどで舌を押さえつけて発声する方法がよく紹介されていますが、指で舌を押さえつける事によって舌の力みが繊細に分かるようになるんですよね。

【小室】:そして、舌を指で無理やり押さえつけてしまって大丈夫です。

裏声の時に口腔内をあくびの状態で維持できないという事なので、高音部分になると、舌の奥側が上がってしまっているはずなので、その際に舌を指で無理やり押し下げてみて、どれだけ声が出やすくなるのか、裏声が出しやすくなるかを試していただければと思います。

もう一つが、舌を出して発声するのも効果的です。

舌を出して発声すると、声の通り道である口腔の奥の方の空間が強制的に確保されるので声が出やすくなります。

【宇野】:そして最後の5つ目が、先ほども軽く触れましたが裏声の認識自体が違う場合です。

裏声を出そうとする時に、声の共鳴を咽頭腔と口腔のみ頼ってしまい、鼻腔共鳴を使えていない場合です。

そうすると、高音時に力みも入りやすくなりますので、声帯を柔軟に使わないと発声できない裏声は発声しにくくなります。

なので鼻腔共鳴を強化するボイストレーニングが効果的です。

使う単語として「N」がつく言葉が効果的です。

例えば、「ン~」という言葉でハミングをし、鼻を鳴らすボイストレーニングをすれば鼻腔共鳴の感覚が掴みやすいと思います。

また、ハミングで低い音程から始めてしっかりと喉仏を落とし、鼻腔共鳴へと移動するボイストレーニングをやっていただけると効果的です。

小室さん、他に何かありますか?

【小室】:本日ポイントを5つほど紹介させていただいたのですが、5つとも組み合わせてボイストレーニングをしていただきたいと思います。

姿勢が悪いから、舌の脱力ができなかったりとか、高音発声時の力の入れ所が間違っているから鼻腔に共鳴しにくいなど、色々な要素が絡み合っていますので色々試してみて下さい。

【宇野】:もし、今回の動画講座で分からない所があれば、また追加で動画講座を取らせていただきますのでコメント下さい。

【小室】:また、限定公開などでいいですし、顔も写っていなくていいので、発声の声を動画で撮影していただければ、ピンポイントでボイストレーニングも方法などをお伝えできますよ。

【宇野】:少し長くなりましたのでまとめておきましょう。

  • 姿勢なのか?
  • 高音発声時の力の入れ所なのか?
  • あくびの喉自体がしっかりできているのか?
  • 舌に力が入っていないか?
  • 裏声の認識が間違っていないかどうか?

この5つを説明させていただきました。

それでは、次の動画もお楽しみに♪

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